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はじめてのアーユルヴェーダ -キホン編-
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アーユルヴェーダの効果まとめ!ダイエットから偏頭痛まで、美容健康の20の効果をずらり紹介
幅広い効果が期待できるアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダは、個人差こそあるものの、とても幅広い効果が期待できます。なぜなら、アーユルヴェーダは一人ひとりの体質や体調にあわせて、よい習慣や、よい過ごし方などを、どんどん取り入れていくから。ひとつの手段ではなく、無数の手段を内包している医学なのです。 たとえば、以下のような効果が期待できます。
【ダイエット】ガチガチの食事制限ではないダイエット。体内をデトックスして「やせ体質」が手に入った!
【冷え改善】寒い冬が苦手なわたし。毎日、白湯を飲んで血行促進、冷え性が改善された!
【アンチエイジング】ずぼらなわたしですが、若返りに効果的と聞いて、ごま油のうがいを毎日実践。
【体質改善】歯茎の調子だけでなく、顔ツヤがよくなり、その効果を実感!
【潤い】冬になると、体が乾燥してかゆくなっていたのが悩み。週に一回のオイルマッサージを行ってみたところ、すっかり解消!驚き!
なぜ効果が得られるの?
アーユルヴェーダはもともと医学ですが、インドでは病院で治療を受けるだけでなく、家庭の医学としても実践しています。体内にはヴァータ、ピッタ、カパと呼ばれる3つのエネルギー(=ドーシャ)が存在し、そのバランスが崩れることで病気が発生すると考えます。逆にバランスが整うと、からだが本来の機能を取り戻し、美容健康に効果を発揮する体系化されてきたアーユルヴェーダの理論には、ヘルスケアに役立つ智慧が満載です。自分の体を見極め、体や心が喜ぶケアを行いましょう。3つのエネルギー(=ドーシャ)について詳しく説明した記事はこちら
『アーユルヴェーダで重要な用語「ドーシャ」とは? トリドーシャ、プラクティ、ビクリティにいたるまで徹底解説
ヴァータのバランスが乱れると?
不眠、便秘、肩こり、生理不順、腰痛、冷えなど、女性が悩む不調の多くは、ヴァータの乱れから起こることがほとんどです。その他、緊張性頭痛、脳・血管疾患、集中力の欠如、緊張しやすくなるなどの症状が起こります。行動も落ち着かず、衝動買いなどをしやすくなるのも特徴です。ヴァータは大腸などの骨盤腔内にある大腸などに溜まりやすく、そこにヴァータの乾き、冷たさ、不規則、などのエネルギーが増え、便秘、生理不順、腹膨満などを引き起こしやすくなります。 さらには循環器系と神経系のバランスを乱すことにも関わるのがヴァータです。
ピッタのバランスが乱れると?
暑さに弱いピッタ。胃腸にトラブルが出やすく、湿疹やじんましん、目の充血肝臓や胆のう、胃腸の疾患など、消化器系のトラブルを引き起こしやすくなります。肝疾患、胃・十二指腸潰瘍、心疾患、アルコ-ル依存症、皮膚病、目の充血、下痢などにも注意が必要です。心理面では、短気で怒りっぽく、なにかと批判的で喧嘩っ早くなり、白黒つけたがるため、敵を作りかねません。カパのバランスが乱れると?
カパが乱れると、むくみ、だるさ、肥満、アレルギー性鼻炎、気管支炎、ぜんそく、気管支疾患全般にかかりやすくなります。湿気にも弱く、関節の異常を起こりがち。思考が鈍くなり、抑うつ症状、物事に執着していつまでも根に持つことが増えるでしょう。アーユルヴェーダの20の効果
効果を得られる仕組みはなんとなくわかりましたか? 以下では、アーユルヴェーダの代表的な20の効果を紹介します。【健康編】
1.慢性的な疲れ
アーユルヴェーダは、疲労回復にも役立ちます。疲れは、カパやヴァータが増えたり、アーマ(未消化物)が溜まると引き起こされます。消化力が弱まり、オージャス(=活力の源)が低下しています。
大切なのは、朝の過ごし方。朝からだるく、やる気が出ないような場合は、カパが増えていると考えられます。以下のように、お風呂に入りましょう。
①少し熱めのお風呂に入ってから、冷たいシャワーを膝下に浴びさせましょう。
②その後、再び1分、お風呂で温まり、また冷たいシャワーを膝下に浴びせます。
③また1分温まり、胸から下に冷たいシャワーを浴びせます。
④また1分温まり、全身に冷たいシャワーを浴びせます。
⑤最後に、体をよく拭き、室内でローズマリーやレモンなどの香りを楽しむとよいでしょう。
また、夕方はヴァータが増えやすい時間。午前中の疲れがのしかかってくる時間帯にもかかわらず、無理すると、さらに疲労は蓄積します。おすすめは、3時のティータイムを習慣づけること。黒砂糖、甘草(リコリス)、ショウガなどを入れた温かいお茶を飲み、張り詰めた神経をリラックスさせましょう。あわせて、呼吸法や瞑想なども日課にすると、頭の疲れが緩和されます。夜は、温めたごま油でのオイルマッサージなども効果的です。
2.眠れない、不眠
睡眠のトラブルを抱えている人は、国民の3人に1人とも言われています。アーユルヴェーダでは、眠れない時は、ヴァータとピッタが増えていると考えます。現代人に不眠はつきもの。夜遅くまでPCやスマホを使っていると、神経が休まるどころか消耗してしまいます。消耗してイライラすると、よりピッタが増えて目が冴え、不安や思い通りにいかないことをあれこれ考えてしまいます。すると、今度はヴァータが多くなり、より睡眠を妨げられます。アーユルヴェーダがおすすめする不眠の対処法は以下の通りです。
①入浴
②頭、顔、額にビャクダン(サンダルウッド)を希釈したオイルを塗る
③オイルマッサージを受けるか、セルフマッサージを行う
④好みの音楽や香りを楽しむ
⑤気持ちがよい寝具で就寝する
3.ストレス、不安、うつ
ドーシャのタイプによって、ストレスの感じ方は異なります。ヴァータの人は不安を感じやすく、ピッタの人はイライラや怒り、カパの人は一人で抱え込んでしまう傾向があります。ストレスの対処は以下の3点を心がけましょう。
①体のバランスを保つ
体に無理をさせない。笑ったり、楽しいことをするのが大切。
②心のバランスを保つ
ヨガを習慣づける。正しい呼吸法、瞑想などで心を落ち着かせる。ヴァータやピッタが過剰な時は、ラベンダーなどリラックス効果のあるハーブやアロマを、生活に取り入れるのがおすすめ。カパが過剰な時は、ローズマリーなど元気が出るハーブやアロマを取り入れる。
③ 心身を浄化する
食事に注意し、体内に毒素をため込まない。神経の働きを活性させるビタミンB1(ほうれん草、ゴマなどに豊富に含まれる)や、心身を安定させるビタミンC(緑黄色菜、緑茶など)をとるのがおすすめ。過度のストレスは自律神経のバランスを乱し、体の不調も引き起こすため、早めの対処を心がけましょう。
4.風邪
アーユルヴェーダでは、風邪には以下の4タイプがあると考えます。- ヴァータ性の風邪:全身のだるさと激しい頭痛を伴う。
- ピッタ性の風邪:胃腸に不調が出やすい。
- カパ性の風邪:くしゃみが頻繁に出て頭が重くなる。
- 複合タイプの風邪:発熱するなど症状が重くなりがち。
ただし、風邪の症状では、体が蓄積されたアーマ(未消化物)を排泄しようとして、発熱や悪寒、咳などとして出ることがあります。そのような時は、解熱や咳止めの症状を抑えることばかりでなく、症状をうまく出させることも大切です。
そのためには、食事を少なくしたり、消化しやすいお粥やスープのような温かく軽めのものにしてみることもすすめられます。風邪を早く回復させるためには、できるだけアグニ(消化力を立て直すことで、消化力が本来の状態に戻すように心がけます。熱があるときは足浴を行い、早めに寝ましょう。
以下の対処法を実践してみてください。
①休息を十分にとる
②身体を温める
③食事を減らす
④おろしたショウガと蜂蜜、レモンを同量いれお湯で割って飲む
⑤お湯にショウガをすりおろしたものか、ユーカリの精油を数滴入れ湯気を吸入する
⑥ビタミンCを取るようにする
⑦うがいをする(ごま油で行う「ガンドウーシャ」)
参照:『アーユルヴェーダでごま油のうがい方法。口内の毒素を洗い流して美容健康をお助け!』
5.せき、のどの痛み
咳やのどの痛みなど、呼吸器系疾患は、カパのアンバランスから起こると考えられます。そのため、カパを増やす甘いもの、酸っぱいもの、塩味を控えるようにします。反対に辛味や苦味などをとり、カパを抑えるのがおすすめです。乾いた咳やのどの痛みは、ヴァータが増えて起こります。ターメリック塩をお湯に混ぜたものか、ごま油でうがいすることをおすすめします。黒コショウと蜂蜜を混ぜると、強力な去痰剤(きょたんざい)になり、鼻水にも効果的です。●咳やたんにおすすめのドリンク
①ジンジャーティー:すりおろしたショウガにはちみつを加えたドリンク。
②タイムのハーブティ:強力な殺菌作用と去痰作用を持つタイムに、90度程度のお湯をさし、5分置く。その後、タイムを取り出し、冷ましてからうがいする。
③アロエジュース:アロエベラのジュースを食後に飲む。
6.頭痛
アーユルヴェーダでは、頭痛も4タイプに分けて考えます。- ヴァータ性頭痛:筋肉の緊張によって起こり、痛みが持続する。
- ピッタ性頭痛:側頭部がズキズキと痛む。偏頭痛。
- カパ性頭痛:一日中動かないときに頭や体が重苦しく感じる。
- アーマ(未消化物)型頭痛:頭痛が頻繁に、かつ不規則に起こる。
7.吐き気、二日酔い
8.夏バテ
9.生理痛、月経トラブル
10.便秘、下痢
11.肩こり、腰痛
12.花粉症、鼻水、鼻炎
13.冷え性
14.更年期障害
15.眼精疲労
16.視力回復
視力回復のための5つの方法
- 目をギュッと強くつぶる
- 目を開き、顔を動かさないように保ちながら、目だけを上下に動かす
- 目をつむる
- 目を開き、2と同じ要領で左右に動かし、目をつむる
- 目を開き、2と同じ要領で時計回りに回し、目をつむる
- 目を開き、2と同じ要領で目を反時計回りに回し、目をつむる
気持ちよく押してみましょう。
- 清明(せいめい):目頭のやや上
- 攅竹(さんちく):眉毛の鼻側の端
- 太陽(たいよう):こめかみ
- 風池(ふうち):後頭部の左右真ん中
目とその周辺を温めることで血管を広げ、血液の循環を良くさせる方法です。結果、新陳代謝が促進され、筋肉がほぐれリラックスしやすくなり、眼精疲労から起こる頭痛や肩コリを緩和する効果が期待できます。
⑤ギーの点眼
【美容編】
17.ダイエット
18.美肌効果
アーユルヴェーダでは、皮膚と内臓はつながっていると考えます。一番外側の皮膚をきれいに保つことは、内臓をきれいにすることと同じです。19.髪ツヤがよくなる
ドライヘアの対処法
20.アンチエイジング効果
しわ、たるみなど、老化防止、加齢によるサインは、ヴァータから引き起こされてきます。ヴァータを増やさないライフスタイルは、結果として気になるしわやたるみなどの予防になります。参照: ヴァータの食事法を紹介!食材、味など、アーユルヴェーダの体質別食事のポイント
参考文献:
「アーユルヴェーダきほんBOOK」
「アーユルヴェーダ入門」
筆者:
西川眞知子
カテゴリ:
(日本ナチュラルヒーリングセンター) 2017年3月23日 17:36
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