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はじめてのアーユルヴェーダ -キホン編-

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人はなぜ病気になるのか?アーユルヴェーダの観点から考察する

これまで述べたようにアーユルヴェーダの良い点は。
自分の体は、自然の一部として、自然界で起こっていることの相似的現象ととらえていることです。
たとえば、体内で起きている種々の生化学的・生理学的反応を、木を燃やして飯ごう炊飯をしている状況にたとえています。ヴァータは吹く風(風のエネルギー)です。燃える火がピッタ(火のエネルギー)に相当します。のせている飯ごうの中の米と水はカパ(水のエネルギー)です。

ドーシャがバランスしている状態とは、ちょうどよい風(ヴァータ)が吹いて、ちょうどよい火(ピッタ)がおき、ちょうどよい量の米(カパ)を炊いている状況です。そうすると、おいしいご飯が炊け、それを食べると栄養になりますから、元気で健康になります。そのような元気の素はオージャスと呼ばれています。

一方、ドーシャがアンバランスになったとします。たとえば、風(ヴァータ)が強くなりすぎたとします。そうしますと、炎がゆらゆら動いて、火が強く当たる場所と当たらないところができたりします。そして、まばらに炊けた米になります。これでは、まずくて食べても消化できない未消化物をつくることになります。火(ピッタ)が強すぎると焦げて、水(カパ)が多いと半煮えになります。このような状況で未消化物が作られます。このような未消化物はアーユルヴェーダでは、アーマと呼びますが、粘着性が強く、体内の通路を閉塞させてしまうことで、種々の病気や老化を起こす素となっているのです。

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