HOME > 暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編- > 健康・オーガニック > 白湯の飲み方と作り方。 飲む時間、回数、体質別の温度を知ってデトックス効果を引き出そう!
暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-
一覧へ戻る | アーユルヴェーダから見た不安性・不安感 それを癒す考え方と実践法 >
白湯の飲み方と作り方。 飲む時間、回数、体質別の温度を知ってデトックス効果を引き出そう!
最強の毒出しドリンク「白湯」とは?
アーユルヴェーダにおいて、白湯は、体内にたまった毒を出して浄化してくれる、最強の毒出しドリンクといわれています。
今回は、そんな白湯の効果から作り方、飲み方のポイントや体質別の違いをわかりやすく解説します。
白湯を飲むことで得られる7つの効果
白湯は、むかしは「湯冷まし」ともいわれ、病弱な人や子どもがお腹をこわさないように飲んだもの。ほとんど味がしないため、はじめは飲むのを受け入れられない方も多いかもしれません。ところが、白湯の味はとても重要。味をどのように感じるかで、自分の体調がチェックできます。白湯が甘く感じられたら、体調は万全です。
さあ、朝と晩に白湯を飲み、消化力を強化して、毒素を排泄できる身体を手に入れていきましょう!
効果① デトックス効果
また代謝をあげて燃えやすい身体づくりに役立ちます。
効果② 肌トラブルが減る
肌がきれいな人は、腸がきれいな証拠。白湯は、腸の毒素を浄化する力が認められているので、肌をきれいにする効果が期待できます。
効果③ 便秘改善
効果④ 冷え性の改善
また、白湯であっても、食後30分はとらないようにしましょう。
効果⑤ 花粉症をやわらげる
効果⑥ 肩こり・腰痛の改善
効果⑦ 偏頭痛にも効き目あり
どうして万能な効果があるの?
5つの要素が含まれた「パーフェクト・ドリンク」だから
きちんと作った白湯には、アーユルヴェーダでいうところの、自然界の5つの要素「地、水、火、風、空」がすべて含まれています。バランスがととのった、「完全な飲みもの」なのです。そのため、身体をつくる不足している要素をまんべんなく補完し、バランスしてくれます。
白湯に5つの要素が含まれているのはなぜ?
水、火……水を沸騰させることで、火のエネルギーが取りこまれるのが理由です。それが熱を増やし、消化促進効果を持つと考えられます。地……白湯を作るときに使う、やかんや鍋に含まれます。
風……沸騰後にやかんのふたを取ることで蒸気が舞い上がり、風を取りこみます。
空……水が蒸発すると形が見えなくなります。見えないものは、無限の可能性を持つ「空」のエネルギーなのです。
かんたん!白湯の作り方
1.やかんに水1リットルを入れて、強火にかけます。土鍋か鉄瓶だとなおよいです。
2.沸騰しはじめたら、ふたをとり、大きな泡が立つくらいの火にして10分以上沸かし続けます。
3.火を止めてコップに移し、80℃くらい(季節や体調で調節)に冷めたところで、ズズッとすするように飲みます。
4.残りの白湯は保湿ポットに入れて、好きなときに飲みましょう。
白湯の作り方は、古書には半分の量まで煮詰めることが記されていますが、水の質がよい現代では、そこまで煮詰める必要はありません。水道水の残留塩素やトリハロメタンは、やかんのふたを開けて10分以上沸騰させれば気化しますので、これを白湯とすれば十分です。電気ポットでもカルキ抜きで沸騰させれば同様です。白湯を飲むときの4つのポイント
白湯の効果を最大限に発揮するためには、正しい飲み方をすることが大切です。もちろん、1度飲むだけでは効果があらわれませんので、以下のポイントを参考に、毎日きちんと習慣づけて飲みましょう。1.朝起きたら飲む
朝起きたらまず1杯。夜のうちにたまった毒を洗い流し、消化を促してくれます。特に、起床後15分以内にゆっくり飲むのがおすすめ。朝の1杯を習慣化するだけでも、体の変化が実感できます。2.可能なら1日約1L飲む
一度に飲む量は、コップ1杯(150~200ml)が適量です。これを1日に5~6杯(約1L)以上飲むと、毒出し効果が高くなります。ただし、無理は禁物。量も体調にあわせ、これだけ飲むと限定しないことが大切です。3.トイレに行くたびに飲む
失った水分をすぐ補給するという意味で、トイレに行くたびに白湯を飲むのもおすすめ。4.食事前と食事中に飲む
食事前と食事中にも、飲みましょう。食べものの消化を促してくれるため、快適な食事が楽しめます。体質別の白湯の飲み方
白湯の飲み方は、体質ごとに変わります。季節や体調に応じて、そのときの体質の状態をみながら、一番おいしいと感じる温度で飲むことが大切です。下記を目安に40~80℃の白湯を1~2リットル、喉の渇きに合わせて飲んでください。キンキンに冷たい飲みものは避けましょう。ヴァータ体質の人
風の質で冷えやすいヴァータ体質の人は、舌があたたかいと感じる60~70℃の温度に冷まして飲みましょう。1日あたりの飲む量は、乾燥を潤すために、お腹が満たされる2リットルほどがよいでしょう。ほのかな甘味や酸味のあるカモミールやレモングラス、ローズヒップなど、ヴァータを鎮めるハーブティーもおすすめです。ピッタ体質の人
熱い性質を持つピッタ体質の人は、40~50℃程度のぬるめの温度がおすすめです。ピッタ体質は発汗が多いため、白湯は多めに摂りましょう。暑い季節には常温の水が快適なことも。ピッタを鎮めるローズウォーターやミントティーを飲むのもよいでしょう。※胃腸から出血があるなど、ピッタが増大している状態には白湯はすすめられません!
カパ体質の人
水の質で冷えやすいカパ体質の人は、舌が熱いと感じるくらいの70~80℃の温度で体をあたためましょう。温性を高めるシナモンやしょうがなどを使って、好みのスパイスティーを飲むのもおすすめです。白湯を飲むときの注意点
沸騰させたお湯に冷たい水を入れて温度を下げたり、一度沸かした白湯の沸かし直しはNG。ととのっているバランスが乱れてしまいます。また、胃腸から出血しているときはピッタが高まっている証拠。絶対に控えましょう。消化を促進し、体にたまった毒をきれいに洗い流してくれる「白湯」。さっそく、毎日の習慣に取り入れて、心地よい朝の目覚めと、快適な美容・健康状態を実感してみてください!
カテゴリ:
(日本ナチュラルヒーリングセンター) 2015年10月22日 17:51
一覧へ戻る | アーユルヴェーダから見た不安性・不安感 それを癒す考え方と実践法 >
こちらの記事もおすすめ
2018/01/30健康・オーガニック女性のセルフケア症状別セルフケア
アーユルヴェーダが教える更年期の過ごし方
歳を重ねていくと、いずれは迎える更年期。心と体がもっとも変化するこの時期は、さまざまな不調が起こりやすい。 ほてり、不眠、頭痛、うつといっ…
2017/09/21アロマテラピー健康・オーガニック症状別セルフケア
ヴァータタイプの精油とオイル~アーユルヴェーダの体質別アロマテラピー~
アーユルヴェーダ的にアロマテラピーを生活に取り入れるコツ アロマテラピーの精油はアーユルヴェーダと大変相性がよく、アーユルヴェーダの…
2017/06/27アロマテラピー健康・オーガニック症状別セルフケア
ピッタタイプの精油とオイル~アーユルヴェーダの体質別アロマテラピー~
アーユルヴェーダ的にアロマテラピーを生活に取り入れるコツ アロマテラピーの精油はアーユルヴェーダと大変相性がよく、アーユルヴェーダの…