HOME > 暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編- > 食事法 > アーユルヴェーダのお茶・ティーで体内を毒出し!体質別の選び方、効果、飲むべき時間など
暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-
< ピッタの食事法を紹介!食材、味など、アーユルヴェーダの体質別食事のポイント。 | 一覧へ戻る | アーユルヴェーダ花粉症軽減術 >
アーユルヴェーダのお茶・ティーで体内を毒出し!体質別の選び方、効果、飲むべき時間など
ほっと一息、心をおだやかに。アーユルヴェーダのティータイム
アーユルヴェーダでは三食の食事以外、必要以上に間食を取ることはすすめません。しかし、午後2時から6時のヴァータの優勢な時間に手を休め、ちょっと一服するような休息は、アーユルヴェーダにおいて効果的です。アーユルヴェーダでは白湯を勧めますが、ハーブやスパイスの効果を使って効果的なタイミングでいただくことも勧めています。
ハーブティー・スパイスティーから得られる3つの効果
① ビューティー&ヘルス効果
たとえば、ローズのようにホルモンバランスをとるといわれ、女性の美と健康のハーブやダイエットと美容の味方になるマリーゴールド。ほかにも、腸内のコレステロールの排出を促すユーカリなど、ハーブには美容と健康に役立つものがたくさんあります。
② リラックス効果
身体を温め安眠を促すカモミール、精神疲労を緩和し、イライラを鎮めるレモンバーム。爽やかな安眠をもたらすマージョラムなど、気持ちを落ち着け安定させるハーブがたくさんあります。
③ リフレッシュ効果
気分をリフレッシュし集中力を高めるローズマリー、強壮作用に優れ消化をうながすセージなど、リフレッシュ効果が高いたくさんのハーブがあります。午後3時。おやつの時間がゴールデンタイム
午後2時から4時はヴァータが優勢で、軽快に活動ができる時間帯です。
ただ朝から休まずにずっと働いている場合、この時間帯は疲れが出やすく消耗を感じるころ。ちょっと一休みティータイムでリフレッシュしましょう。手を休め、穏やかな時間を過ごしたり、一服することは大切です。温かい神経を緩和するとされるレモンバーベナや、集中力のアップや血流促進に効果があるとされているギンコウなどのハーブティはティータイムに最適です。
お茶の習慣
世界中で一番飲まれているお茶は紅茶と言われています。日本で多く飲まれている緑茶も、もともとはツバキ科Camellia sinensisという常緑樹の葉が原料で、生の葉を発酵させ、発酵の程度で緑茶、抹茶、煎茶、ウーロン茶、紅茶が生まれました。 ハーブのお茶をいただく習慣も、実は世界の様々なところにあります。日本でしたらドクダミ茶、柿の葉茶、桑茶など。中国では中華料理の時にジャスミンティーを飲むのは油分を分解し消化しやすくする効果がある理にかなった習慣です。ハーブの中には漢方薬の生薬に含まれるものがあり、アーユルヴェーダの薬草として昔から愛飲されてきたものも多くあります。体質別・あなたのティータイム方法
午後のアフターヌーンティの時間はヴァータの時間帯です。朝から忙しく活動していると風のエネルギーが増え、ヴァータがより過剰になりやすくなります。また、朝から重要な会議が続き、熱が入っていると、ピッタが過剰になります。反対に、朝からずっと座りっぱなしで固まってしまうと、カパが過剰になって、重さを増やし運動不足になり、結果として体重が増えることにもなりかねません。
アーユルヴェーダでは自分の体質だけでなく、どのように過ごすかなどもドーシャバランスを左右します。自分自身のいまの体調に応じて、ティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
ヴァータをバランスするティー&おやつ
ヴァータをおさえる「リラックス・ティー」
動きと軽さをもつヴァータ体質にとって、3時のお茶は、ヴァータが過剰になって起こるとされる、疲労や消耗を減らす貴重なリラックスタイムとなります。ただ、コーヒーのような苦い味は、かえってヴァータを増やすことになります。そのような時リッラクスできるお茶としてリンデン、レモンバーベナ、カモミールなどのブレンド茶は心を落ち着かせてリラックスさせてくれます。
最適のおやつは「黒ゴマと黒砂糖のペースト」
3時のおやつという言葉がありますが、この時間はおやつをいただくよりも温かいリラックスティーをいただく程度で済ませるのが本来はおすすめ。ですが、それだけではちょっと口さみしいときがあると思いますので、ヴァータを減らすおやつをご紹介します。
その名も、黒ゴマと黒砂糖のペースト。すり黒ゴマ50gと、黒砂糖大さじ2を用意し、少量のお湯で混ぜたら黒ゴマスイーツのできあがりです。黒ゴマスイーツは、ねっとりとした甘みで、口の中に少しずつ含みながら白湯をすすり、ゆっくりいただくようにしましょう。甘みとねっとり感が、過剰になったヴァータを落ち着かせてくれます。
ピッタをバランスするティー&おやつ
熱と鋭さを特徴とするピッタ体質は、思うようにいかないときや人から注意された時など、ついきつい言葉で相手傷つけることも。そんなときには、心も体も涼やかにクールダウンさせることが必要です。
ピッタをおさえる「クーリング・ティー」
ピッタをバランスするお茶として、リフレッシュ感のあるペパーミント、ピッタの鎮静効果を持つローズ、苦味とクエン酸で疲れをいやすハイビスカスのクーリング・ティがおすすめです。
最適のおやつは「スイートポテト」
スイートポテトはホットなおやつではなく、常温もしくは少し冷やしたものをいただきます。形状は、安心感のある丸い形状がおすすめです。
カパをバランスするティー&おやつ
重さと安定感のカパ体質は、間食はできるだけ控えたほうがよいため、3時のおやつの時間も無理におやつを口にしない方がよいです。それでも口さみしいと感じるときにカパを増やしにくいおやつの工夫をしてみましょう。
カパをおさえる「リフレッシュ・ティー」
ジュニパーやフェンネル、リンデンウッドのような老廃物を除去するデトックス効果のあるハーブのお茶で、リフレッシュしてみます。
最適のおやつは「りんご煮」
リンゴをいちょう切りにし、水も油も加えないで火にかけます。水分が出てしなっとしてきたらできあがり。お皿に盛ってはちみつとシナモンをかけていただきましょう。
おすすめスパイスティーレシピ4つ
1.あなたのドーシャをととのえる!消化促進スパイスティー
3つのドーシャを整えるスパイスのみで作ったマイルドなスパイスティー。食後のお茶としても消化を良く助け、オールマイティに活用できます。
プチ断食中は白湯を取りながら、ときどきスパイスティーを取りいれることで、消化力が一層促進します。また断食による枯渇感をやわらげ、精神的にもリラックスし満足感が得られます。
普段の生活でも、コーヒーなどに片寄らずに消化力をアップするスパイスティーを取り入れましょう。
●材料(1人分)
コリアンダーシード 小さじ1/3
フェンネルシード 〃
カルダモンシード(またはクミンシード) 〃
水 200cc
●作り方
① 小鍋に水とスパイスを入れ、煮たたせたら、火を消し、ふたをして5分ほど置く
② こしながらカップにそそぐ。体調や好みによって甘味を加えてもよい
2.ヴァータ体質のあなたに!ヴァータティー・ベーシック
ヴァータとカパを鎮めるマイルドで温かいスパイスを使ったスパイスティー。
ヴァータの働きを正常にし、消化を整え、腸内ガスなどの緩和にも効果的。
●材料(1人分)
アジョワンシード 小さじ1/4
カルダモンシード(つぶしておく) 〃
シナモンスティック
(又はシナモンパウダー) 〃
おろししょうが 〃
水 200cc
●作り方
① 小鍋に水とスパイスを入れひと煮立ちしたら、火を消し、ふたをして5分ほどおく
② こしながらカップに注ぐ。体質や好みで甘味を加えてもよい。
One Point
スパイスはアジョワンのみ、アジョワン+生姜、生姜+カルダモンでも、ヴァータ体質に向いたお茶になります。
3.ピッタ体質のあなたに!ハイビスカスのクールドリンク
ピッタを鎮めるハイビスカスは、血液や心臓を浄化し、肌の色つやを良くします。豊富なビタミンC。
眼精疲労によい赤いアントシアニン色素なども含まれます。
●材料(1人分)
乾燥ハイビスカス 小さじ山盛り1
おろししょうが 小さじ1/2
シナモンスティック 1/2本
水 200cc
100%オレンジジュース 小さじ1~3
はちみつまたはメイプルシロップ 適量
*ヴァータ、カパの人にはハチミツ。ピッタの人にはメイプルシロップがおすすめ。
●作り方
① 小鍋に水を沸騰させ、スパイス(シナモン、しょうが、ハイビスカス)を入れ、火を消す。ふたをして5分ほどおく
② こしながらカップに注ぐ。体質や好みで甘味を加える。
One point
寒い時期は温かくして、夏は冷やして涼しげに飲むこともできる。ピッタが過剰な人は生姜やシナモンを減らし、メイプルを加えると効果的。
4.カパ体質のあなたに!カパ・ティー・ベーシック
辛味のある乾燥ショウガや黒コショウはカパの過剰に効果的なスパイスです。またターメリックも冷えと湿り気で、バランスを崩しやすいカパに効果的です。鋭い辛味の乾燥しょうがとクローブ、甘い香りと苦味のあるフェネグリークはどれもカパを減らすスパイス。穏やかな鎮静効果のあるデイルも加えて。
●材料(1人分)
ショウガパウダー 小さじ 1/8
クローブ(つぶす) 2個分
フェネグリーク 小さじ 1/4
デイルシード 小さじ 〃
水 200cc
●作り方
① 小鍋に水とスパイスを入れひと煮立ちしたら、火を消し、ふたをして3分ほどおく
② こしながらカップに注ぐ。甘味を加える場合は、カパ体質の場合やカパが過剰な場合ははちみつがよい
One point
辛味が強いお茶なので、スパイスの量は加減してください。またクローブを、カパを減らす黒コショウやシナモンなどに代えても良いでしょう。
おすすめハーブティーレシピ3つ
1.だるさを吹き飛ばすリフレッシュ・ティー
ハイビスカスの疲労回復効果は、エジプトの時代から引き継がれてきています。利尿効果があり、クエン酸を含みスポーツドリンクとしても知られています。
●材料(1人分)
ハイビスカス ホールの場合は1かけ
ローズペダル 小さじ 1/2
レモンバーム 1/2
マリーゴールド 〃
どくだみ 〃
●作り方
①ポットとカップをあらかじめ温めておく
②ポットにハーブを入れ、200ccの95度のお湯を注ぐ
③ふたをして約5分したら、カップに注いていただく
2.イライラをしずめるリラックス・ティー
心の不安を鎮めるローズは神経を鎮め気力を回復し、肝臓や胃腸の便秘に効果的とされます。
●材料(1人分)
ローズ 小さじ 1/2
スペアミント 〃
ヤロウ 〃
●作り方
①ポットとカップをあらかじめ温めておく
②ポットにハーブを入れ、200ccの95度のお湯を注ぐ
③ふたをして約3分したら、カップに注いていただく
3.代謝をよくする解毒ティー
デトックス効果の高いジュニパーベリー、ジンの香りづけにも使われるジュニパーは老廃物や毒素を排出する働きがあります。
●材料(1人分)
ペパーミント 小さじ1/2
ジュニパーベリー 3粒(つぶしておく)
リンデンウッド 小さじ1/2
フェンネル 〃
●作り方
① ポットとカップをあらかじめ温めておく
② ポットにハーブを入れ、200ccの95度のお湯を注ぐ
③ ふたをして約5分したら、カップに注いていただく
参考文献:
カテゴリ:
(日本ナチュラルヒーリングセンター) 2017年3月13日 16:23
< ピッタの食事法を紹介!食材、味など、アーユルヴェーダの体質別食事のポイント。 | 一覧へ戻る | アーユルヴェーダ花粉症軽減術 >
こちらの記事もおすすめ
2017/05/11食事に取り入れる食事法
アーユルヴェーダの体質別食事法。ヴァータ・ピッタ・カパの食事のポイントを一挙まとめ
アーユルヴェーダにおいて、食事は大切なキーワードです。それは、どんなに素晴らしい食事法でも、だれにでも良いという食べ方や食べ物はないと考えら…
2017/02/16レシピ食事に取り入れる食事法
ヴァータの食事法を紹介!食材、味など、アーユルヴェーダの体質別食事のポイント
アーユルヴェーダでは、心身の健康に対して食事が大きな意味をもっています。これさえ食べれば健康に良いという考え方はアーユルヴェーダにはありませ…