暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-
アーユルヴェーダでヘア・頭皮・ヘッドをケアする方法!薄毛やダメージを防ぎ、美髪を実現する6つのポイント
髪を解毒し、美しく保つために
最近は薄毛や抜け毛など、髪のトラブルに悩まされている女性も少なくないですね。髪のトラブルのおもな原因は、ストレスという毒や、体に悪い食事。毛髪は毒素が排泄される大切な場所ですから、健康に保ちましょう。
今回はそのためのポイントと方法をご紹介いたします。
こんなお悩みを持っている方におすすめ
●髪自体を健康的に美しくしたい●髪のパサつきが気になる
●頭皮が脂っぽい
●抜け毛、切れ毛を減らしたい
●ツヤ髪を手に入れたい
シャンプー・コンディショナーの選び方
シャンプーやコンディショナーは、できるだけ合成界面活性剤、合成ポリマー、防腐剤、酸化防止剤、合成香料の入っていない植物性のものを選びましょう。理由の一つに、「経皮毒」という考えがあります。
毒性のものは、口から入る食事だけではありません。毎日使う洗剤、化粧品、排気ガス、汚染された水道水、パソコンの電磁波、紫外線などからも体内に入ってきます。その考えが「経皮毒」です。とくに頭皮は、頭蓋骨から脳に近い部位です。そのため、頭皮から合成の素材などを入れてしまわないように、極力避ける必要があります。これらの成分に関しては、購入時に表示成分を注意してみることが大切です。
美髪のための6つのポイント
美髪を実現するために、髪や頭皮をケアする6つのポイントをご紹介します。これらのポイントを生活に取り入れ、髪にダメ-ジを与えない「美髪習慣」を送ることで、ヴァータの過剰から引き起こされる枝毛、ピッタの過剰から引き起こされる若年からの白髪、AGE、カパの過剰から引き起こされる脂ぎった髪のトラブルなどを回避できます。
1.定期的なヘッドクレンジング
ヘッドクレンジングは、頭皮の汚れや皮脂、においを気にしている方におすすめの頭皮ケアです。週に1回は、シャンプーの前に卵白で頭皮をクレンジング。髪のべたつきやにおいをおさえ、解毒効果もアップします。お顔のクレンジングと同様に、頭皮のクレンジングも大切です。頭皮クレンジングは自宅で簡単にできるので、実践してみてくださいね。●用意するもの
・髪が脂っぽい方卵白、ライム、タオル
・髪の乾燥が気になる方
卵黄、ライム
●ヘッドクレンジングの手順
①卵白1個分を軽く泡立てます。髪が脂っぽいときはライムの絞り汁大さじ1を加えます。②髪、頭皮全体に十分になじませ、温かいタオルで頭部全体を包みます。
③5分したら流します。
※髪の乾燥が気になる方は、卵黄でクレンジング。卵黄1個分と、ライムのしぼり汁大さじ1を混ぜたものを髪につけ、5分後に流します。
2.ヘッドマッサージも定期的に
シャンプーで汚れを洗い流すだけでは、髪にたまった毒素の排泄は不十分。シャンプー前のヘッドマッサージも定期的に行ってください。ツバキ油、ごま油など、天然のヘアオイルを使いましょう。●古代インドでは「チャンピ」と呼ばれる伝統的な頭皮ケア
ヘッドマッサージは、古代インドの言葉(=サンスクリット語)では、「チャンピ」と呼ばれており、シャンプーの語源ともいわれています。それだけ、昔から頭皮ケアにはこだわりがあるのです。 チャンピは、髪を健康に保つために欠かせない頭皮ケアで、その方法は母から子どもに代々受け継がれているほどです。ヘッドマッサージをはじめる前に
シャンプー前に行います。何もつけなくてもOKですが、オイルをつけるとより効果的です。ヘッドマッサージは、頭皮や髪だけではなく、顔のたるみの防止にも効きます。
手順
①マッサージ用ごま油、またはツバキ油大さじ1をコットンに浸して、頭のてっぺんにのせ、数回呼吸をします。②コットンを持ち上げて、しぼります。
③右手を頭のてっぺん、左手をひたいに置き、右手は頭の後ろを通って右耳まで、左手は左耳までなで下ろします。
④すべての指と、手のひらの付け根のふくらんでいる部分を頭に押し当て、上から下へともみほぐすのを、数回繰り返します。
⑤後頭部から首にかけてのへこんでいる部分を親指で強くプッシュし、さらにそこから外側へ2か所プッシュします。
⑥両手の人差し指を髪にささしこみ、髪をぎゅっとつかんで持ち上げ、ふわっと力を抜きます。これを数回繰り返します。
⑦オイルは流さず、そのままシャンプーをしましょう。毛穴に詰まった汚れを取ってくれます。
3.髪をとかすときはオイルをつけて
マッサージ用ごま油50mlに、ローズマリーやラベンダーの精油を10滴。このオイルを数滴たらしてから、下向きに50回ほどブラッシングします。オイルの滑らかな性質が髪を保護し、キューティクルを傷つけないように守ります。また、良質なオイルを頭皮から吸収させることは、髪に活力を与えます。4.髪は朝洗う
夜は月の影響で、冷えと水の多い時間帯です。夜の洗髪は冷えと水をさらに増やしてしまうので、朝がベター。5.髪はきつくしばらない
夜寝るときには、髪をしばらないようにしましょう。髪をきつく縛りすぎると、つねに頭皮に緊張というストレスが与えられ、抜け毛などの原因になります。また、就寝時に頭に緊張を与えることは、安眠の妨害にもつながります。6.紫外線は髪にも天敵!4月~10月に気をつけて
紫外線の強い4月~10月。紫外線が頭皮や髪の毛にダメージを与え、枝毛や切れ毛を増やしてしまうこともあります。帽子や日傘で髪を守りましょう。また、紫外線や強い日差しは火のエネルギー、ピッタを過剰にします。頭皮の日焼けから炎症などを引き起こしやすいため、日焼け予防を大切にしてみましょう。
参考文献:おうちで毒出し!アーユルヴェーダ